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○月×日『合図』★
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「ゆず、ズボン脱げ。」
初めてそう言われたのは中学三年の春。
矢野くんが珍しく部屋に僕を招待してくれた日だった。
いきなり何を言ってるのかよくわからなかったから、寒いから嫌だと断ったら、矢野くんは急に不機嫌になって僕のズボンをおろして、弄って、揺さぶった。
そんな日から、二年たった。
矢野くんの『ズボン脱げ』が合図。
僕はただ頷いて言われた通りにする。
矢野くんはそれで満足みたいだから。
○月×日『ズボン脱げ』
DVD観賞にゲーム。
学校帰りに矢野くんの部屋でそんな風に過ごす毎日。
今日はDVD観賞。
泣ける映画!て評判のそれを見ながら瞳が潤むのを必死に耐えてた時だった。
「ゆず。」
「…ん?」
「ズボン脱げ」
「ズボン?」
ティッシュで涙を拭く手をとめて、矢野くんの顔を見る。
ふざけてる感じもなく真面目な顔をして僕を見返してる矢野くん。
「やだよ…、寒いし」
季節は春と言ってもまだ肌寒い。
矢野くんの言葉の意味もよくわからなかったし、僕は短く返事を返してテレビに目を戻した…瞬間、視界が急に真っ暗になって体に衝撃が走った。
「ゃ…っ」
矢野くん。
そう開いた口が何かに塞がれて言葉にならなかった。
息苦しくもがくと、急な解放感の後、今度は体に妙な悪寒を感じて目を見開くと、目の前に矢野くんの顔があって僕を見下ろしていた。
僕の体は小さなベッドの上に矢野くんによって押し倒されていて、呆然とする僕のズボンを強引に脱がし、下着も剥ぎ取っていた。
「な、…なに…?」
訳がわからず矢野くんを見ると、矢野くんの綺麗な顔がおりてきて唇に柔らかい感触が押し付けられた。
キスだ。
さっきの息苦しさはこれだったんだ。
僕、矢野くんにキスされてる。
状況が理解できてきた。
キスされて、押し倒されて、ズボンを脱がされて…。
「ゆず…」
冷たい矢野くんの手が僕の下肢を撫で始める。
そのリアルな感触が僕の恐怖心を震わせた。
矢野くんはセックスしようとしてる。
その今の状況が僕には受け入れ難いものだった。
性行為の実践経験なんかない。
急なこの展開に頭がついていかなかった。
「やっ、矢野くん、僕、こうゆうの無…っ、う、ぁっ!」
行為の中断を願い出たのに、矢野くんは完全に僕を無視した。
下肢を撫でていただけの指先が一点の窄みに突き刺さって、その激痛に悲鳴をあげた。
なんの遠慮もなしにグリグリと指が押し込まれて体がのけぞった。
「やっ、やだっ、やだっ!やーっ」
とにかく痛くて痛くて、ブンブンと首を振って泣き乱れた。
両手で矢野くんの体を力一杯押してどかそうと暴れてもびくともせず、僕が暴れてる間にも矢野くんはさらに突き進めた指を根元まで押し込むと、ギリギリまで抜き、また中に押しこんで、それを何回も繰り返し始めた。
矢野くんの指が抜き差しされるたびに窄みに引きつった感覚と同時に滑りを感じた。
涙で霞んだ視界で恐る恐る様子を伺うと、矢野くんの手が赤く染まってるのが見えた。
滑りの正体は窄みからの出血だと確信し、眩暈がした。
持続する痛みに耐えながら必死に抵抗しても、矢野くんの行為は止まらなかった。
次第に抵抗する体力も気力もなくなって、ただグッタリと矢野くんのされるがままになる。
「ゆず」
名を呼ばれて疲れきって閉じていた瞼を開けると、矢野くんがきつく僕の体を抱きしめ、股を割って腰を押し進めた。
「ーーーっっ」
悲鳴は声にならなかった。
経験したことのない激痛が下肢を襲い、体が硬直した。
そのあとは、もう地獄だった。
矢野くんは僕の体を揺さぶって腰を打ち付けて、中で何度も震えた。
体位が変わって色んな角度から突かれて壊れそうだった。
ただ揺さぶられてるだけの動かない人形みたいな僕を矢野くんは何度も抱いて射精した。
僕の体から零れた矢野くんの精液と、僕の血でベッドはグチャグチャで、僕はその上に投げ出されたまま朝を迎えた。
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