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○月×日『強引な性格』★
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「ん」
矢野くんに押し上げられた太腿が胸にピッタリくっついた苦しい体勢で、ベッドに沈んでギシギシと音を立てた。
身体の中で矢野くんが震えて脱力した。
「…はぁ、おいゆず」
「ん…」
「ゆず。」
「ん…、やぁ」
「やだじゃねえって」
「一回だけって…」
「言ってねー」
疲れきった身体を矢野くんにひっくり返されて、うつ伏せにさせられる。
間も無く後ろから挿入されて身体が震えた。
「ぁ…ゃ」
「ゆず…」
後ろから抱きしめられて、突き上げられる。
突かれながら顔や胸を撫でられてゾクゾクした。
矢野くんが「ゆず」て囁くたびに僕は心の中で「好き」て囁いた。
「ふ、ぁ…ぅっ、ん」
「…っ、ゆず、ゆず…、ゆず…っ」
矢野くんが僕の中でイく。
全部僕の中に出すまで抱きしめながら息をはいてた。
後ろからの矢野くんの息遣いにドキドキしながら、僕の身体を抱く矢野くんの腕にそっと触れてた。
細い僕と違った逞しい腕。
同じ男なのにこんなに違う。
「ゆず」
耳に吹き込まれるみたいに呼ばれて、矢野くんを見ると、青い瞳が近づいて来て、反射的に瞳を閉じたらキスされた。
柔らかい感触に驚いて、瞳を開くと矢野くんの綺麗な睫毛が見えた。
恥ずかしくなって身じろぐと、僕を抱いた矢野くんの腕に力が入って、触れていただけの唇が深く重なった。
矢野くんの舌が口内を侵す。
されるがままになって、息苦しくて眩暈がした。
「…ゆず、」
唇が離れて、今度はうなじから肩まで矢野くんの舌がはう。
何度もキスを落とされて、くすぐったくて、恥ずかしかった。
背後からの愛撫に油断していると、急に腰を揺らされて、思わず、というか思いがけずイってしまった。
「あ…」
「なんだ。ちょっと揺すっただけだぜ?」
「ぁ、やだ…矢野くん…」
「手でしてやるよ」
矢野くんの可笑しそうな声がして、イったばかりなのに矢野くんの掌に包まれて扱かれる。
「ほら、ゆずのちいせーのがビクビクいってる。気持ちいいんだ?」
悪戯っぽい声色。
楽しそうに聞いてくる矢野くんに、僕は何度もうなづいた。
今日の矢野くんは、すごく機嫌がいい。
矢野くんのエッチは、愛撫が少ない。
挿入するために慣らすだけで、他には触れない。
それなのに今日はしつこいくらい…全部くれる。
嬉しい。
嬉しいけど、こんなに嬉しくて幸せだと、また、辛いことが起こるんじゃないかって不安になる。
一度生まれた不安は消えない。
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