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○月×日『喪失①』
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夜、矢野くんに呼ばれて矢野くんの部屋に入ると、見知らぬ人が数人いた。
年は僕と近そうだったけど、見た目は派手で、ちょっと危なそうな雰囲気が矢野くんに似てる人たちだった。
矢野くんの部屋では2人きりでしか居たことがないから今はすごく狭く感じた。
「ゆず」
ベッドを背もたれに座ってる矢野くんに呼ばれてそばに座ると、矢野くんは上機嫌で僕の肩を抱いた。
改めて部屋を見回すと、白い煙が漂っていて凄く空気が悪いと思った。
知らない人が部屋の中にいるのも落ち着かない。
「昴平、その子がまことくん?」
白い煙をはきながら、長髪の男が話しかける。
「予想外だわ。昴平とタメだろ?小さくて可愛いね」
別の男が口を開く。
その男の隣にも一人男がいたが、その人は口を閉じたまま僕のことをじっと見ていた。
「ゆーず」
「矢野くん…?」
機嫌の悪い矢野くんが怖い。
でも、機嫌の良い矢野くんはもっと怖い。
「ズボン脱ぎな」
綺麗に微笑む矢野くん。
恐ろしいことを、しようとしてるのに。
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