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○月×日『隠蔽』★
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布ズレの音と、肌の音、矢野くんの息遣いと僕の声。
矢野くんの汗ばむ裸体を抱きしめながら僕は矢野くんに抱かれてた。
「はぁ、ちょっと休憩」
矢野くんが僕の腕から抜けると、ゴムをゴミ箱に投げ捨てて、ベッドから下りる。
全裸のままソファに腰掛けて、ミネラルウォーターを飲むと、まだベッドの上で息の荒い僕を見る。
「飲むか?」
自分が飲んでるミネラルウォーターのことだろう。
僕はまだ体を起こす気にはなれなくて「うん」と小さく返事だけ返した。
結局、学校でエッチを避けてた理由を話した日には何事もなく、家まで送られた。
てっきり学校からラブホテルに直行するんだと思ってヒヤヒヤしてたから助かったけど、今日という休日、矢野くんと買い物デートに出かけて、荷物もそのままにラブホテルに連れ込まれた。
確かに、休日の方がゆっくりできる。
けど、これはやりすぎだと思う。
ホテルに入ってから3時間以上はヤりっぱなしだ。
ベッドに上がるまでに服着たままバックで2回、お風呂で1回、ベッドで…………もう回数なんて覚えてない。
やっと終わったかと思ったら今はどうやら"休憩"らしい。
「ん、」
矢野くんがソファからベッドに乗り上げる。
仰向けに寝転んだままの僕に覆いかぶさって、キスをする。
「んっ、ふ…」
口内にミネラルウォーターが流し込まれて、むせそうになりながら飲み込んだ。
「……ぬるいよ」
文句を言うと、矢野くんが笑う。
「欲しいって言ったろ」
また矢野くんが唇を重ねてくる。
今度はミネラルウォーター抜きで。
舌を絡めあってると、矢野くんが僕の体を抱きしめて、また僕の中に入ってくる。
「あぁ、」
声が漏れると、塞ぐように唇が重なる。
奥まで矢野くんが入ってきて、そのまま体を揺さぶられる。
「んっ、」
お腹の奥を突かれた感覚に、体が仰け反る。
浮いた腰を、矢野くんの腕が支えてくれる。
ピッタリと矢野くんの下半身とくっつく。
矢野くんが抜き差しせずに揺さぶるから、いいとこにずっと矢野くんが当たってて、僕はずっとィきっぱなしだった。
揺れる僕の性器から精液が飛び散って、胸まで垂れてくる。
それを矢野くんが舌で舐めて、乳首も一緒に舐められる。
「あっ、昂平くんっ」
「ゆずっ、出すぞ、っ」
さっきからずっと矢野くんが同じとこばっかり突くからわかる。
そこに出したいんだって。
「いいよっ、いい……っ、出して……っ」
矢野くんの腰に脚を絡めてホールドすると、矢野くんが小さく呻いた。
瞬間、お腹の中で爆ぜた。
「ぁ……ぁ、出てる…」
「っ、馬鹿、言うなよ…」
矢野くんが恥ずかしそうに頬を染める。
額をくっつけて、至近距離で見つめ合う。
どちらからともなく、キスして抱きしめあった。
帰り道、フラフラの僕を支えながら、矢野くんはゆっくり歩いてくれた。
「……荷物、おもくない?」
買い物で買った荷物は矢野くんが全部もってくれてる。
「気にすんな。それより、おぶるか?」
「ううん、」
まだ日が落ちきってない。
街から離れて、あと少しで家というとこまできてる。
周りに人は居ないけど、おんぶしてもらうなんて恥ずかしい。
「ごめん。調子乗りすぎたな」
矢野くんが本当に申し訳なさそうな顔をして謝ってくれる。
「大丈夫だよ」
確かに、支えてもらわないと踏み出す一歩一歩が辛い。そのくらい下半身がガクガクしてる。
けど全然嫌じゃない。
…………黙ってちゃダメかな。
将平くんとのことは、なんの証拠も無いことだ。
言わなきゃバレないし、もしかしたら今の矢野くんは言ったって信じないかもしれない。
僕と、将平くん以外にも知っている人はいるけど、僕さえ口を噤んだら、なかったことに出来るかもしれない。
こんなこと、駄目だって分かってる。
でも、今の関係を壊したくないよ……。
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