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○月×日『090からの』
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1枚の紙切れ。
家に帰って、胸ポケットから取り出した。
090から始まる番号が書かれていた。
"それは確認したらすぐに処分すること"
とにかく、言われた通りにしなきゃいけない。
スマホを取り出して、電話帳に番号を登録する。
それからすぐに紙切れを細切れに破いてゴミ箱に捨てた。
……これ、多分連絡してこいってことだよね。
でも、いいのかな。
こんな、柳さんの思惑通りで。
でも、あの写真……
いや、でも……
いやいや、駄目だよ。
ダメダメ、
柳さんは"弟"に見せてもいいやつかって言ってたけど、……アレを矢野くんだけに見せるとは限らない。
だって、アレには色んな人が写ってた。
矢野くんだけじゃない。
皆……
「……」
スマホの、今登録したばかりの電話番号を見下ろす。
通話ボタンを押すための指が震えた。
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