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○月×日『柔軟な体』★
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携帯電話の液晶画面を指で弾いてスライドする。
篤也さんからのメールは届いてはいなかった。
今夜は、僕は不要ということだ。
篤也さんは、僕の秘密を黙っていてくれる代わりに僕を家政夫代わりにしている。
というよりは、暇つぶし…。
面白がってるようにしか見えなかった。
「おいっ」
「え、」
携帯から顔をあげると、矢野くんが不機嫌丸出しで僕を見下ろしていた。
「聞いてたのかよ。」
「…えっと…」
携帯に気を取られていて矢野くんの話はまったく頭に入っていなかった。
「ごめ…」
「もういい。」
矢野くんは僕の手を掴むと、強引に引き寄せてベッドの上に引きずりこんだ。
「矢野くんっ」
「デカイ声出すなよ。おばさんに聞かれる」
矢野くんは僕に覆いかぶさると、耳元でそう囁いた。
ここは僕の部屋。
部屋の離れた居間には母親がいる。
「っ、矢野くん…っ」
僕は小さな声で矢野くんに呼びかける。
けれど矢野くんは着衣もそのままに下半身を弄り、挿入する準備を整えてしまう。
矢野くんの強引な行為にも関わらず、僕の体は柔軟だ。
矢野くんに触れられることをどんな形でも許してしまう。
「あっ、ぁ…んっ、は…っ」
「…っ、ゆず…」
痛いくらい抱きしめられて、矢野くんがゆっくり挿ってきて腰をゆする。
必死で矢野くんにしがみつきながら声を殺し、天井を見上げた。
「んぅ…矢野く…」
突き上げられるたびに漏れそうになる声を、矢野くんの唇が塞いでくれる。
息が上手くできない。
苦しい。
「…まこと…」
ぼやけた視界に矢野くんが映ったのが最後に、意識が遠のいた。
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