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〇月×日『欲張り』
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篤也さんの部屋を出ることになった。
懸念していた問題がなくなったからだ。
それは僕にとって嬉しくも、悲しくもあることだった。
たった数日のうちに色々な出来事があった。
お世話になった優しい先輩を傷つけ、
大好きな矢野くんにふられ、
篤也さんは何でもないって顔をしながら、後悔しているようだった。
みんな僕とかかわらなければ苦しい思いをせずに済んだはずだ。
なんで僕ばっかり苦しいなんて思ったんだろう。
1度は矢野くんと和解した。
話せばきっと解ってくれたはずなのに、僕は欲張って篤也さんや先輩に甘えてた。
矢野くんも、先輩も、
離れていって当然だ。
こんな僕に、何が残されていて、どうしていけばいいんだろう。
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