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〇月×日『習慣が再び』
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「えっ」
朝、家を出て1歩目で、なんとも間抜けな声が思わず出てしまった。
「おせぇ」
目の前に矢野くんがいた。
あまりの驚きに口が開いたまま塞がらない。
「……んな顔すんなよ。俺ら、幼馴染みだろ。」
幼馴染みだから、ただの幼馴染みに戻ったから、この朝の習慣も再開するということだろうか。
「嫌かよ。」
問われて首を振った。
その決断に迷いもしなかった。
「置いてくぞ」
矢野くんが先に歩き出す。
僕はすぐにあとを追った。
何も考えなかった。
後のことなんてなにも。
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