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紹介が遅れたが俺は怪しいやつじゃない。有馬の親戚だ。おじさんと言ってもまだ25歳だ。仕事は小説を書いている。
そして有馬は小学6年生。両親の海外での仕事が終わるまで預かることになった。
この子がまた漫画に出てきそうなくらいの美少年なんだよ……
「…おじさん…お腹空いた〜」
「ん?おー、じゃあ飯にするかな」
とりあえず家に入れてソファに座らせる。
もう朝の8時だ。
でも俺…料理上手くないんだよなあ
キッチンに立つのなんて久振りだし、最近はコンビニで済ませていた。
キッチン越しにリビングを見ると、有馬がちょこんとソファに座ってて、なんか可愛く見えた。
誰かがご飯を待ってるって作りがいがあるもんだな
「…よし、こんなもんか?」
少し不恰好な野菜炒めと、目玉焼きにバターパンという簡単なもの…
もう一度言う。おれは料理がニガテだ!!!
目の前に出されたものを有馬は不思議そうに眺めている。
「おじさん…これなに〜?」
「なにって…野菜炒めと目玉焼きだな」
「野菜炒め…?目玉焼き…?」
「え、おまえ…食べたことないのか!?」
「……っ!!」
驚いて大声をあげると、有馬は怯えたように震えて小さくなってしまった。
だってよ…普通食べたことないなんて思わないだろ。どんな生活してたんだよ…
まだ怯えてる有馬の隣に座り、目玉焼きを一口食べる。う…ん、悪くはないと思う。
それを見た有馬も恐る恐る口に運ぶ。すると目を輝かせてこっちを向いた。
「わあ!おじさん料理上手だね!!とっても美味し…っあ」
「………っ!!」
…今日1番の笑顔だった。
有馬も途中で気づいたのか、顔を赤くして俯いた。
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