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……
…………
あれから4時間が経った
もうお昼の12時だ。良い時間だからここで切り上げてお昼にしようと思い、有馬がいるであろうリビングへと向かう。
「有馬、お昼にするぞ」
…………
あれ、おかしいな……有馬からの返事がない
無視されるほど嫌われたか?いやいやさっきまで普通に話してたしそんな訳…
「あーりま、…どこいるんだ?」
有馬を探すため家中を歩いたが有馬の姿はなかった。
……まじであいつどこ行った?
1人でオロオロしていると、まだ寝室がまだだと気づき行ってみると、ぽこんとベッドに小さな膨らみができていた。
……眠かったのか?
布団に包まってる有馬の隣に座り背中を撫でる。
するとビクッと身体を揺らし、ゆっくりこっちを見てきた。
「お…おじさん?」
「有馬…どうしたんだ?眠かったのか?」
「……眠たくないよ」
「じゃあどうして…」
「……っあさんの…」
「……え?」
有馬はぎゅっと布団を握り丸まったまま泣きそうな声で言った。
「…っお…お母さんと…いっしょ…っ…がよかった…ぁ」
「……っ」
俺はこの時、有馬が寂しいんだと改めて思った。
親と別れたあとに泣いていた有馬を思い出し、俺はなんてバカなんだと悔しくなる。
有馬はしっかりしてるからとか、大丈夫だとか勝手に思い1人にした。
まだ子供で今日親と離れたばかりなのに可哀想すぎた…
有馬の目は赤くなっていて、心が痛んだ。
「有馬ごめんな。俺が悪かった」
「…っわ!ご、ごめん…なさい」
まだ細くて小さい有馬の身体を抱きしめる。
震える身体は徐々に治り、ぎゅっと抱きしめ返してくれた。
「なんでおまえが謝るんだよ(笑)。……じゃあ飯にするか?」
「…っうん、ぼくおじさんのご飯大好き!」
ベッドから降ろし、手を繋いで階段を降りる。
笑顔で言う有馬が可愛くて顔が赤くなってしまうけど、これは子供を思う親心だ。
と思っているけれど…自信なくなりそう
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