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帰る時間になってクラスごとに解散していく。今まで気にしてなかったけど、ここの学校は生徒が多く、学年ごとに6クラスもあった。
いつものようにおじさんを探しながら歩いてると後ろから声がして、振り返るといきなり頬を摘ままれた。
「いひゃっ!!ゆ、優希くん?」
「あはは、またね有馬くん」
「……っわ!ま、またね」
優希くんは笑顔でぼくに手を振りながら他の子と一緒に帰っていった。
優希くんは優しいな……と、友達になれたら嬉しいなぁ…
すこしの間だけ後ろ姿を眺めてたら、いきなり後ろから抱きしめられた。
驚いて振り返ると、今度はちょっとだけむくれた顔のおじさんがぼくをぎゅっと抱きしめていて、なんだかちょっとだけ可愛く見えた。
「おじさんただいま!…どうしたの?」
「いや別に」
「え?でもおじさんむすってしてるよ?」
「………べつにしてない」
おじさんを見上げながらそう言うと、おじさんはむすっとしたままぼくの手を引いて行っちゃった…
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