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「んっ…あぁ…おじさ……っあ」
「………」
「ンぁ…ふ……ぁぁ…」
「………」
朝起きると有馬が顔を火照らせながら喘いでいた。どうやら寝言らしく時折寝息が聞こえるけどおちつかない……
…どんな夢見てんだよ……
深くため息をはいてベッドからでる。有馬の髪を撫でて額にキスをおとすと、珍しく有馬がうっすら目をあけた。
「わるい、起こしちゃったな。まだ寝てていいぞ?」
「…もう起きる…」
「はは、まだ眠いくせにー」
「ちがうもん……おじさん抱っこぉ」
寝起きの有馬はいつもよりすこしわがままで機嫌が悪いときがあった。
クスッと笑ってから有馬の身体を抱き上げて階段をおりた。まるでわたあめみたいに軽い有馬の身体はちゃんと食べさせてるハズなのに心配になるぐらいだった。
「あーそういえば今日どんな夢見てたんだ?」
何気になく思い出して聞いてみたら有馬がビクッと肩をあげて言いたくないと言わんばかりに首をふった。
そんなことされると聞きたくなるんだが……
朝ごはんを作ってたのを中断してソファに座ってる有馬のとこまで歩いていく。
目の前まで来たところで目をそらせない近さまで顔をよせていくと有馬が顔を歪ませて言いにくそうに呟いた。
「………おじさんと」
「……ん」
「………ゆ」
「ゆ……?なんだ?」
きゅっと唇を閉じて決心したように口を開いた。
「おじさんと…ゆ、遊園地行ってる夢」
「……へ?」
ゆ、遊園地?
そんな言いづらいことじゃないハズなのに有馬は顔を赤くして俯いていた。
「有馬…?遊園地行きたいのか?」
「……ん、行き…たい」
躊躇いがちに頷いてこっちを上目遣いでみてきた。だからそれダメだって……
有馬の頭をわしわしと撫でながら今度な…と言うと顔を輝かせて喜んだ。
「え!!い、いいの?う、嬉しいなぁ…おじさんありがとう」
「お、おう。そんな嬉しいか…?」
「うん!!ぼく遊園地行ってみたかったんだあ」
……?
も、もしかして遊園地行ったこと…ないのか?
はしゃぎにはしゃいでる有馬に聞こうと思ったけどなんとなく聞いちゃいけないような気がしたからそのままにした。
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