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「っわ、えっと…こうかな…?」
おじさんと分かれて早速ダンスの練習を始めた。
グループごとで練習することになって最後にみんなで合わせるようだ。
「そうそう。有馬くん上手だよ」
ぼくがぎこちない動きで踊っていても優しい笑顔で励ましてくれる優希くん。
「えへへ、ありがとう。優希くんはなんの種目にでるのー?」
「んーぼくは綱引きと棒引きとー…」
何気なく聞いてみたらかなりの種目に出るみたいでびっくりしちゃった…
ぼくとは大違いだ……
「ふふ、じゃあそろそろ休もうか」
「うんそうだね」
2人で体育館の壁に体育座りで座る。優希くんは相変わらず優しくてぼくがすこし疲れてきてたのに気づいて言ってくれたんだとおもう。
用意してた水筒に口をもっていってコクコクと喉をならしていく。飲みおわると優希くんがぼくのほうにタオルをおしよせてきた。
「んんっ…ゆ、きくん……自分でできるよ?」
「ぼくが拭きたかっただけだから」
気にしないで、と微笑むからつられて笑ってしまう。
頬にたれてた汗もなくなってまたダンスの練習にもどって2時間続けてがんばったからもうクタクタになっちゃった……
授業のおわるチャイムと同時にお昼休みになった。ここの学校は給食がなくてずっとお弁当。優希くんとわかれて教室で友達と一緒におじさんが作ってくれたお弁当を開けた。
中はがんばって作ってくれたんだろうなぁと思えるクマさんのキャラ弁だった。
ちょっとだけ形が崩れてるとこが可愛くてつい笑顔が溢れてくる。
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