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「おじさんおじさん、起きて起きて!」
朝目を覚ましたら、目の前にキラキラと瞳を輝かせた有馬がいた。
どうやらもう歯磨きも服も着替えおわったらしく今からウキウキしている。
むくっと体を起こして大きくあくびをする。
「ん…ふぁぁ〜ぁ。おはよー…」
「おはよ〜!ねえねえ早く行こうよ、ほら起きて」
あーそういえば今日は遊園地に行くんだったな。半分寝ぼけたまま有馬に手をひかれて階段をペタペタ降りていく。
早く早くと急かされながら歯磨きをして寝癖を整えていく。まあ元から跳ねてるからそう目立たないんだけど……
リビングに行って時計を見ると、まだ8時を過ぎたくらいだった。
ぼんやりソファに座りゆっくりしてると、さっきまではしゃいでた有馬がむすっとした顔をしてくいくいっと裾を引っ張ってきた。
「……むぅ」
「まーだだよ。それにこんな早くは遊園地はやってないから昼に行こうな」
そう言うと、残念そうにえーっと言っておれの隣に大人しくちょこんと座った。
「素直でよろしい…。よし、じゃあおれは仕事……あ」
そこまで言って、しまったと思い有馬のほうを見るとすこし不安そうに顔を歪めながら笑った。
「……うん?ぼくなら大丈夫だからがんばって」
「……そうだな。ここでやることにするからコーヒーもらえるか?」
「……っわ、わかった!!」
そう言うと、わかりやすく嬉しそうに笑った。パタパタと慌ただしくキッチンへと走っていく姿をながめながらおれも重い腰をあげて2階へパソコンを取りにいった。
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