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「次、何に乗りたい?」
有馬と手を繋いでぶらぶらと適当に歩く。
あれからメリーゴーランドのゆるい系からブランコが斜めになって回るやつまでいろんな物に乗った。
さすがに疲れてきたけど有馬は笑顔のままはしゃいでいた。
「んー…ん!あれ食べたいなぁ!」
有馬が指さしたのは生クリームや苺がいっぱいのったクレープだった。
「そうだな、丁度いいしそろそろ飯食うか。…クレープはその後な」
「うん!いこいこ!!」
「…はいはい」
いろいろ店が並んでる所へ行って有馬と何にするか決めてると、チラチラとこっちを見てる連中に気づいてつい顔をしかめてしまう。
……ガラ悪いな
まだ高校生っぽいけど……
さりげなく背後に有馬を隠しながら歩く。
5人ぐらいのそいつらはニヤニヤと嫌な笑みを浮かべながらなにか話してたけど近寄らないようにして有馬と2人で空いてた席に座った。
「おじさん、これなーにぃ?」
有馬は気にした様子もなくキョトンとした顔でおれが買ってきたたこ焼きを見ていた。
は……こいつ、たこ焼きも知らないのか?
内心かなり驚いたけど顔には出さないように意識しながら言った。
「これはたこ焼きっていってな、この生地の中にタコが入ってんだ。…ほら、食べてみな」
「…っはふ、あっ…ふい!…おいひい!!」
「ははっ、すげー顔」
有馬の口にたこ焼きをもっていき食べさせると、思いのほか熱かったのかはふはふしながら食べていた。
おれも一口食べてから有馬みたいに熱がってたら、おじさんも変な顔って言って笑われてしまった
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