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「……ん、ごちそうさまでしたー」
「おう。じゃ、クレープ買ってくるからここ動くなよー」
「はぁい。苺がいっぱいあるのだからね??」
「はいはいー」
おじさんと一緒にたこ焼き?っていうのを食べた。
丸くて熱くて中にタコさんが入っててとっても美味しかった!!
今日は楽しいことだらけで嬉しいな!
わくわくしながらクレープを買ってきてくれてるおじさんの後ろ姿を見つめた。
「…ねぇねぇ、そこの僕?」
「……?」
いきなり後ろから声が聞こえてきて振り返ると、ぼくよりずっと大きい男の人達が立っていてビックリした……
腕にはなんか絵?みたいなものが描かれててすこし怖いな……
髪もキラキラしてるし……おじさん早く来てぇ……
ビクビク怯えてたら男のなかの1人が笑いながらぼくに近づいてきて肩を掴まれた。
「ほんと可愛いね。ね、一緒にいるあの人とあとで別れて遊ばない?美味しいパフェとか好きでしょ?」
「そんなビクつかなくてもいいじゃん♪」
「うわ、ほんと可愛いな」
次々とそんなこと言われて困ってしまう。
な、なに……この人たち…
泣きそうになってると、ぐいっと強い力で抱き寄せられて後ろに倒れると優しく受け止めてくれた。
「…この子になんか用か?」
「……おじさん!」
ぼくを守るように抱き上げておじさんの首に腕を絡ませる。
さっきまで怖かった気持ちがウソのように安心できた。
「……じゃあ俺たち行きますね」
おじさんが一言言うと、こっちに手を振りながらそそくさと何処かへ行ってしまった。
「………」
「……うぅ…怖かったぁ…」
「もう大丈夫だから、ほら、クレープ買ってきたから食べな」
「……ん」
ゆっくり地面に降ろされて渡されたクレープを口にふくむ。
一気に甘さとふにふにっとした柔らかい感触が口の中にひろがって自然と笑顔になってしまう。
「……美味しい」
一口食べてからそう言うと、良かったなって言って口についてしまったクリームを取ってくれた。
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