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お化け屋敷の中
「……ひっうぁぁ…」
「………」
「うぅぅ……おじさ…きゃああ」
「……有馬、そんなくっつかれると歩けないんだけど…?」
中間ぐらいまで進んだあたりから有馬はおれにしがみついて叫びまくっていた。
さっきから血だらけの女の人やらゾンビやらが出てきてそのたびに有馬は高い声をあげておれに助けを求めてきた。
……そんなにこれ、怖い…か?
お約束並みのお化けたちでそんなに怖くはなかったけど、有馬の怖がってる姿が見れたからわりと面白かった。
「…お、おじさぁん……も、やだぁ…出るぅ……ひっ…うぅ…」
ブルブルと震えながら目に涙をためておねだりをされるけど、途中で出る気なんてさらさらなかった。
やべー…すげぇ可愛いわ…
「…せっかく入ったんだし最後までがんばろうな?あともう少しだから」
「………んぅ…まってぇ…ひっ」
おれがすこし前に進むと、テトテトと泣きながら後をついてきてまた手を繋ぎなおした。
「ははっ、有馬怖がりすぎー」
「だ、だって!!……ひああ??」
「わっ!なにやってんだ、大丈夫か」
ゆっくり進んで行ってたら有馬がなにかに足を掴まれたらしく危うく転けそうになってギリギリで受け止めることができた。
「……ッびっくり…したぁー」
「びっくりしたのはこっちだバーカ!」
「……っバカじゃないもん」
ピンっと有馬の額にデコピンをしてそう言うと、ぷくーっと頬を膨らまして拗ねたように言ってきた。
まぁ、そんな顔したっておれにくっつくのは止めないんだし可愛いだけだけどなー
ククッと笑って有馬と2人でお化け屋敷をクリアしてちゃんと仲直りをした。
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