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だんだん太陽も沈んでいき、夕方になっていった。
そしてなぜか暗くなっていくにつれて人が増えていってる気がするんだが……
ふつう逆じゃないのか…?
まあ、俺は夜になる前にいつも帰ってたからなあ……このあとになにかあるんだろう
ソフトクリームを舐めながら歩いてる有馬の手を引きながら歩いてると、目の前に大きなほんとに大きな観覧車が見えた。
「…うおっ、目の前でみるとなんというか…迫力あるなぁ」
「うん?なにがー?」
有馬はソフトクリームに夢中みたいで目の前の観覧車に気づいてない。
「ほら、前見てみな」
背中を屈んで有馬と同じ視線になる
有馬が前を見たと同時に、時が止まったように有馬は動かなくなった。観覧車に目をうばわれてるようだ。
「………きれい」
しばらくしてそうポツリとこぼした
もう夕方の6時を回っていて観覧車のほかにもメリーゴーランドやお化け屋敷などに色とりどりの灯りがついていた。
「…っきれい!!すごい!!はやく乗りたい!!」
屈んだままのおれにはしゃぎながら言ってきて危うくソフトクリームを落としそうになってた
「んじゃまずそのソフトクリームを食べてからなー」
「うん!!ちゃんと待っててくれるかな?」
有馬がソフトクリームを食べながら心配そうにそう言った
たぶん、自分が乗る前に観覧車が止まってしまうかもしれないと思ってるようでソワソワしながら急いで食べていた
かわいい……
「ふふ、どうだろうなぁー」
「うーん……おじさんもたべる?」
有馬は半分くらい削れたソフトクリームをおれのほうに向けてきてそう言った
「おーじゃ、もらおーかな」
「へへ、かんせつキッスだ?」
「………おまえ…どこで覚えてきやがった」
「えー?もうぼく12だよ?ふつうに知ってるもん!!」
「あれ、そうなのか?おれはてっきりまだ5歳くらいのガキだと思ってたぜー」
「もう!!おじさん!!」
またぷくーっと頬を膨らませてこっちを睨んでくるけどいや、ほんとに可愛いだけだからな?
そんなことを言いながら手を繋いで観覧車へと歩いた
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