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すこしの違和感を感じつつも、いつものように有馬と一緒に朝ごはんを食べた。
「ん、そろそろ行かなきゃじゃないのか?生徒はおれらよりも先に行って準備ってなってっけど…」
運動会のパンフレットを眺めながらそう言うと、有馬はハッとして静かにオロオロしたあとチラッと時計を見てホッと息をついていた。
…くっ…天使か…!!!
「それにしても未希(みき)達はよかったのか?呼ばなくて。運動会くらい休んで来てくれると思うけど」
そう言うとふるふると首を横に振りながら有馬は言った。ちなみに未希は有馬のお母さんだ。
「んーん、いいの。お母さん達はいそがしーから呼ばなくていいの」
「……だけど」
「…いーの!」
「…ならいいけど。寂しいときはちゃんと言えよな?心配するから」
「…うん!…でも、でも今はさびしくないよ?」
有馬は一回言葉を切っておれに向かってニコッと微笑んだ。
『だって…今はおじさんが一緒にいてくれるから』
……っ!!!
「おっ…まえ…!!…マジで勘弁してくれ」
「ふふふ、おじさん真っ赤ー!!」
「……おまえ…生意気だぞ」
楽しそうにおれを見て笑う有馬に近づいていって耳元でそう囁く。
すると、くすぐったいのかピクッと肩が揺れてカクンと首を横に傾けた。その瞬間に有馬の首筋に軽くキスをおとしてペロッと舐めると、顔をかぁーっと紅くした有馬がいて思わず吹き出してしまった。
「ぶっ…!!おま、なんつー顔してんだよ。すっげー真っ赤!!」
「ふぁ…だっておじさんが!!い、いきなり…ううう」
ぷっしゅ…と湯気をあげながら有馬はテーブルに額をおしつけた。
「仕返しだ、バーカ」
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