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ちらほらとみんなのお父さんやお母さんがやってきてテントがいっぱいになっていく。
おじさんもあの中にいるのかなあ!
キョロキョロしながらその姿を探してると、目の前にいつものように優しく笑った優希くんがいてビックリしちゃった!
「っわ!ど、どうしたの優希くん?」
「有馬くんおはよ!いや、始まる前に有馬くんに会いたくてね」
「……?そーなんだ」
帽子の影のせいかな?なんだかいつもと雰囲気が違うように感じるよ…
笑顔のハズなのに…怖い感じ…
「…ピーーーっっ!!」
「…っあ、もう行かなくちゃ。またね、有馬くん」
「うん、また…ね」
どうしちゃったんだろう…?
なんだか少し震えてたよーな…?
コテっと小首を傾げながらうんうん考えてるとポンっと肩を叩かれた。
「ほら有馬!!開会式始まるぞ!!」
「ご、ごめんヒロくん!ありがと」
慌ててイスから立ち上がりテントから走り出る。
その途端、太陽の眩しい日の光が全身にあたりクラっと目眩がした。
う…、あつい…!!
なんとか堪えて順番に2列に並んでいく。
そして笛の合図に合わせて足踏みをしてゆっくり歩いていった。
校長先生の話や説明、その他の話もあってぐるぐると頭が沸騰しそうだった…
お、おじさん!!助けて!!!
グッと堪えるけど額や首からだらだらと汗が溢れ出て気持ち悪かった。
「……ではみなさん、怪我などをしないようにがんばっていきましょう!!」
やっと…終わったぁ…
こんなに長いものなんだなぁ。喉かわいちゃった
ぞろぞろとみんなテントに戻っていき、冷たくて美味しいお茶を飲んでいく。
今から…運動会が始まるんだ!!楽しくなるといいなあ!!
期待と不安を抱えたまま、真夏の運動会が始まった。
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