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14 翔side
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「帝の恋人よね」
「そ、そーです」
「緊張しないで? 帝もずっと私たちに敬語を使うの。俺、じゃなくて僕って言うし。 まあ… そんな育て方をしてしまったからかしらね」
帝さんが敬語を…
さっき聞いたけど、変な感じ。
家では仕事の電話なんてこないから…
電話してるの、見たことあったっけ?
「ありがとう翔くん」
「いや、俺は何も…」
「ううん 帝のあんな顔を見たことないわ。 ほら、感情のコントロール上手いでしょ。ほんと誰に似たのかしら」
「私に似てるといいたいのか?」
「あら、そんなこと言ってませんよ?」
帝さんのお父さん…!
こっ怖そう…
「翔くん?だよな」
「あ、はい!」
「ありがとう」
「いや、あのほんとに…」
「帝は本音を言わないんだよ。何かと笑って誤魔化してた。表情豊かになったと思ったよ… これからもよろしくな」
「いえ! 俺がほんと助けてもらうことばかりで… 帝さんのほうが年上ですし、まだ学生ですから」
「大学生だったの?」
「はい、帝さんと同じ」
「帝のやつ 大学にもいってたんだな」
ほんと何も知らなかったんだなぁ…
「今日 帝さんの実家にいこうって言ったの 俺なんです」
「まああのこはそんなこと言わないわね」
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