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38日目 ひろむ
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あともうすこし、あともうすこし。
はやくこの世から俺を消して。
って、ずっと願って生きていた。
本当は、俺はただの死にたがりで、嘘ついて人を騙してる時だけは違う俺でいられた気がしてた。
そうやって、生きていた。
誰とも繋がらず、誰とも繋がれず。
それがどうだろう、今の俺は他人の部屋に繋がれて、この不良くんと生活をして、生きてるあいだに欲しかった「ここにいてもいいという証」を死んでから手にいれてしまった。
他人に求められるのはイイ。
俺を求める女はみんなどこか欠落していた。俺への愛が欠落していた。
こんなにまっすぐ、好きだといわれたことが、こんなに、こんなに、嬉しいなんて。
ねぇ、俺がいなくなったら、キミは泣いてくれるの。俺は消えたら、どこにいってしまうの。俺は、もうキミを二度と思い出せなくなるのかな。
あと、少ししかない。数えるほどしか、キミとの時間がない。
「電気消すぞーほら、布団はいれよ」
「…ねぇ、祐介くん。やっぱりセックスしようよ」
「……あのなぁ、だから、」
「俺、キミと出会ってはじめてキミの名前を呼んだよ。祐介、すごいキミらしい名前だね」
「どうしたんだ、いきなり」
「いいじゃん、どうせ俺は消えるんだから。ほらほら、オナホもっておいで」
キミと、恋がしたい。
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