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43日目 ひろむ
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「あと一週間だね」
「……そーだな。」
「オナニーしてみせてよ」
「ゴミみたいなやつだなお前」
「見せてくんなきゃ悪霊になっちゃいそー」
「ふざけんなボケ。」
「ていうか祐介くんって甘い物すきなの」
「え?うん、まあな」
「いっつも飴とかチョコとか食べてるよね」
「なんだよ、甘いの好きじゃ悪いか」
「生前の俺も甘い物すきだったよ」
「死後のお前は」
「味覚などないのである」
「なにキャラだよ」
「いいなー俺も、甘い物たべたーい。未練だよ未練」
「お前への供え物甘味にしてやるよ。お前どこで死んだの」
「チンコさわりながら死んだからベットの上だね、俺の家の」
「ちゃんとした死因教えろよ」
「事故死だよフツーに。俺の不注意さ」
「ふぅん、つか、俺お前のことあんまりよく知らないんだよな」
「そりゃぁねぇー。だって言ってないもん。ま、最後だしぜーんぶ教えてあげるよ、何が知りたいの?」
「んじゃ、家族は」
「死んだよ」
「…家あんの」
「施設でそだってさー、そっからはテキトー」
「じゃあお前葬式は」
「さぁ。されたのかな?わかんないや」
「未練てそれじゃね」
「ないない、そんなのどーだっていいもん」
「ドライだね、お前」
「そー?そんなことないよ、べつに死んだ後の供養なんて親族の自己満じゃん。」
「そーでもねぇぜ、ほんと供養のされかたによって違うんだよ。死後の世界とか」
「へぇ?死んでないのにほんと、よく知ってるねぇ」
「寺の息子だからな、これでも」
「そーだったね、罰当たりな子」
「あん?」
「幽霊の男に恋するなんて、ロマンチックで罪深いよね」
「そーだな。父親にゲンコツされちまうわ」
「ゲンコツですむんだー。ねえ、やっぱオナニーみせてよ」
「一回みたじゃん、しねよ」
「死んでるっていってんじゃん。あんなの見たにはいんないよ」
「そんなの見てどうすんの」
「んー、思い出?的なー」
「どんな思い出だよ」
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