アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
44日目 ひろむ
-
「ひろむ、こっち来いよ」
「…キミに名前を呼ばれるのはなんだか慣れないなぁ。なぁに」
「今からオナるから。見るんだろ」
「えっ!!ほんとに見せてくれるの、ウケる」
「ハッ、余裕だよ。お前ってほんと素直じゃねぇよな」
「はい?」
「俺のことすきだろ」
「自惚れだよ。ほらはやくパンツぬいでぬいで」
どーでもよさそうな顔で下着を脱いだ祐介くんは「ちゃーんと見てろ」といってニッと笑った。
あはは、強がってるけど恥ずかしいいんじゃないか、耳真っ赤だよ。
祐介くんは俺の目をじっと見つめながら、ゆるゆると自分のちんこを触りはじめた。あ、はじめは竿から触るタイプなんだね、俺と一緒。
「……祐介くん、そんなに俺の顔見ないでよ」
「ムリ。お前のこと、考えながらやってっから」
ずくん、と、胸が締め付けられた。
「だから見てろ、忘れんな。俺はお前の顔見てるだけでヌけるほど、重症なんだから」
ほんとにオナニーを見せてくれるとおもってなかった。だってフツー嫌でしょ?でもこいつは下唇を噛みながら、混み上がる声を抑えて俺を見つめるのをやめない。
ああ、すきなんだ、俺を、すきなんだよな、こいつは。
尿道を親指でいじると、どぷ、と先走りが溢れた。「もしかして、早漏?」と聞くと「お前が見てる、から」と言われた。なんだよ、なんだよそれ。
ぐちゅ、くちゅ、と卑猥な音が聞こえはじめた。だんだん濡れそぼる先端を爪でかるく引っ掻いたり、押してみたり、
「っ、…ふ、ひろ、む、こっちきて」
俺はバカみたいにオナニーをしてる祐介くんを真剣にみてた。突然そういわれて、そばにいくと。「冷たくて気持ちいい」と言われた。
「お前が、そばに…、いるみてぇ」
そういって笑った祐介くんは、ちんこを触る手を早めた。
「ぁ、う、俺、どうかしてるよ、ほんと…こんなとこ見せても、お前は消えちまうのにな」
「……」
「好きに、なって……、ごめん」
そんなこと、オナニーしながら言われても。びゅる、っと白濁が溢れた。はあ、はあ、と息を乱す祐介くんの側に近寄ると、ちゃんと男の子の匂いがした気がした。俺に嗅覚なんてないのに。
「俺のこと考えながら、俺に見られてイくなんて、変態。」
「……ほんとにな」
「こんなバカなことしなくても、キミの気持ちはわかってるのに」
「でもお前は消えるだろ。消えるまで、俺のことより強く印象に残して欲しかったんだよ」
「…バカだね、ほんと。オナニー見せて、なんていった俺もバカ」
「気持ち悪かっただろ、男のオナニーなんて。」
「ふふ、…そうだね」
全然、だよ。
好きな人が俺を想いながら、気持ち良さそうな顔してイく姿なんて、なかなか見れるもんじゃないでしょ。
生きていたら、俺がやってあげたのにな。
「ごめんね、こんなことさせて」
ごめんね、好きってキミにつたえる勇気がなくて。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
46 / 65