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「...正ちゃんまだ痛い?大丈夫...?」
翌日の通学中、巫女都は正太郎を心配そうに見上る。そんな巫女都に正太郎はジトッとした目を向けた。
「大丈夫じゃねぇよ...。まだ超ー痛てぇ。あーでも、巫女が何でも言う事聞いてくれるっつーなら治るかも。」
「それは、.........ちょっと、」
「.....じゃあ、治んない。」
尻すぼみに言う巫女都にそう言うと、正太郎はまた首を擦り出した。
昨晩再度事に及ぼうと巫女都を組み敷いたまでは良かったが、いざ律動を開始しようとしたら悪夢再び、巴投げをされたが、巫女都は絶頂後で手足に力が入らず投げるのに失敗し、正太郎は背中からでは無く頭から垂直落下した。
そのせいで首を痛め、その痛めた首を理由に巫女都にもう一度言う事を聞いて貰おうと試みているが、流石の巫女都も昨日の今日では首を縦には振らない。
くそ!絶対諦めん!不完全燃焼だった上、首まで犠牲にしたんだ。絶対巫女にウンて言わせたる!!
正太郎は傍若無人な自分を顧みもせず、そう心に決めていた。
「はよ。...なんだ?朝から険悪なムードじゃん。なんかあった?」
智が挨拶をしながら2人に近付いたが、いつもべったりな巫女都と正太郎が少し離れて歩くのを不審に思う。
巫女都はおはよと返した後、戸惑いなが話し始めた。
「 ...昨日ね、...正ちゃんの事巴投げしちゃったんだけど、失敗しちゃって...。怒ってて僕が何でも言う事聞いてくれないと...治らないって。」
「はは、子供か。んで? 巫女ちゃんがそいつ投げるって事はやってるときか。そりゃ、怒るわ。言う事聞いてやったら?」
智の返答に巫女都は考え込むように俯き、正太郎は横目でそのやり取りを見ている。
「...そう...だよね。...いくら散々した後でもう無理って言っても聞いてくれなかったからって、投げちゃ、駄目だよね。...正ちゃん、僕やっぱり.... 」
「 いや待て待て待て。巫女ちゃん、それだと話は違ってくる。」
巫女都の言葉を言わせないように智は割り込み、正太郎を見据える。どんだけ傍若無人なんよ。この純粋な巫女ちゃんを騙す様なマネするなんて。
「この鬼畜め!!この期に及んでまだ巫女ちゃん騙す気か!しーねっ!!」
と智は勢いを付けて正太郎の痛めた首目掛けラリアットをお見舞いしてやる。
「 い"っ!? いってぇ....。てめぇっ!何しやがる!!」
「うっせぇ!!クズが!! ...巫女ちゃん、こいつの脳ミソはえっろい事で溢れてる。感染する前に早く別れた方がいい。」
言い切ると智は「えっ!?」と驚く巫女都の腰に手を添え歩行を促した。もう側よりゃ移る。
「ざっけんな、てめぇ!!」
喚く正太郎を智は無視して歩いて行くが、巫女都はチラッと正太郎を見ると智の腕から抜けて正太郎の隣へ行く。
「 本当に感染したとしても、...やっぱり正ちゃんと居たい。」
恥ずかしそうにしながらも巫女都は正太郎の腕を取る。それを茫然と見ていた智に正太郎は勝ち誇り「ざまあ〜」と小馬鹿にした。その顔があまりに癪にさらったもんで、智は正太郎の首に再びラリアットを喰らわせてやった。
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