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あの後巫女都と正太郎は、イチャイチャしたり他愛も無い事を話したりしながら過ごし、二人が寝付いた時には既に外は白み始めていた。
いつも早起きな巫女都は、習慣でパッと目が覚めたが、この日ばかりは寝坊でいいか。と正太郎の腕の中で微睡んでいる。
ふふ、正ちゃんマヌケな顔して寝てる。しかし、重いな...。.........んー??
いつも通り、腕も脚も僕の上に乗せて、抱き込む体勢で寝ている正ちゃんの脚をそっと下ろしたら、腰に残る不自然な手に違和感を感じて、正ちゃんに背を向けるようにして少し寝返りを打ったが、途端にもの凄く驚いた。
「 ひいっ!?.....なんで?」
そこには正ちゃんの兄の琥太ちゃんが眠っていた。
驚きすぎて息を詰めていると、僕が動いたせいでずれたポジションを直す様に正ちゃんがまた抱え直してきて、動けなくなった僕はそのまま、なんで琥太ちゃんが?と暫し考えていたけど、琥太ちゃんの手が伸びて来て、寝乱れたままの僕の寝衣の隙間から手を入れて、脚や腰を撫でまわし始めたからパニックだ。
「 ちょっ!? やだっ!!」
驚き、身動いで琥太ちゃんの手を取り除こうとするも上手くいかず、そんな事をしていたら正ちゃんがぼんやりと目を覚ました。
「.....んだよ、うっせぇな...」
「 正ちゃん!...あっ!もう何とかしてっ!!」
琥太ちゃんのまさぐる手が、段々と大胆なものになってきて、僕は覚醒したての正ちゃんに慌ててそう頼む。
「....あ? っ!? んでコイツが居んだよ!? おいてめぇ!起きやがれ!!」
琥太郎の存在に気付いた俺は、巫女を抱えたままガシガシ琥太郎を蹴りつけた。
「....ってぇな、何だよ...。...あ、巫女都おはよう。」
「 悠長に挨拶してんじゃねぇ。てめぇ、んで此処に居んだよ!」
俺を完全無視で巫女に挨拶する琥太郎に苛立ちそう言う。油断も隙もあったもんじゃない。
「....なんでって、そりゃ、巫女都と一緒に寝ようかなと思ってだ。...おっ、凄げぇ朝起ち。巫女都、ちょっとその可愛いお口でしてくんない?」
「......え?」
「 するかボケ!! 汚ねぇ手で巫女に触んな!このクソ野郎!!」
尚も巫女に手出ししようとする琥太郎に、俺は慌てて起き上がり、巫女を自分の背に隠す。
「 つか、マジで巫女に触んな」
殊更真剣な顔でそう言うと、琥太郎は不適な笑みを浮かべてる。
「約束はできねーな。俺は下半身の忠実な下僕なんで。あーあ正太郎ご立腹みたいだから帰るかなー。あ、俺、1ヶ月家にいるから俺の部屋遊びにおいで巫女都。じゃあな。」
「 ざっけんな!!」
飄々と琥太郎は離れを後にしたが、不安要素を残して行かれて俺はイライラする。
「巫女、あいつが居る間、絶対に俺が居ない時に家に来たら駄目だぞ!絶対だからな!!」
「...わ、...分かっ...た。」
貞操観念が緩く、尚且つ強引な琥太郎が1ヶ月も家に居る。正太郎は言い知れぬ不安を抱える事となった。
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