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「今度からちゃんと、インターフォン越しに誰か確認してから鍵開けんだぞ?それから俺の許可無く1人で出歩かない。いいな?」
家に入り、巫女都の頭をタオルでガシガシ拭きながら正太郎はもう何度となく同じ事を言っている。それに巫女都は初めのうちは真剣に返事をしていたが、その受け答えは既にうんざりしたものに変わっていた。
「...もーわかったってばぁ...。正ちゃん、しつこい...」
「...てめぇ、しつこいとは何だ!しつこいとは!! 巫女はぼーっとしてっからこのくらい言わねぇと駄目なの!!」
「そうですかぁ」と気の無い返事をする巫女をジト目で見ながら俺はため息を吐く。
「...ほら、パンツ履け。」
そう言うと巫女は立ち上がり、俺の肩に手を置いてパンツに脚を通してく。そこで見えた巫女の足の付け根から内腿までが赤く鬱血しているのを見て、俺は驚いて呟いた。
「...んだよ、これ。」
「 ん?ああこれ。洗ってたら擦り過ぎちゃったの。」
苦笑いしてる巫女が、どんな思いで鬱血する程自分の身体を洗ったかを考えると堪らなくなり、俺はその鬱血痕に唇を寄せた。
「 ちょ、正ちゃん!?」
「...もうんな事、すんな。」
悲痛な面持ちで言う正ちゃんに僕は黙って頷くと聞く。
「...正ちゃん、僕にもう触れる?」
「 ああ、ちゃんと触れる。巫女の御墨付きだからな。もう怖くねぇよ。」
正太郎が苦笑いでそう答えると巫女都はそのまま膝を付いて正太郎に口付けると、震えながらも一生懸命舌を絡ませてその唇を貪った。
唇を離すと巫女都は正太郎の首に腕を回し、ギュッと抱き付いて真意を語る。
「...僕も怖かった。正ちゃんに嫌われたかもって思っただけで凄く怖かったよ...。泣いちゃいそうだったんだからねっ!」
「...本当にごめん。何か、俺が触ったら巫女が穢れる様な気がしたんだよ...。下らない事考えて悪かった。」
「なにそれ?本当に下らない!例えばもし本当にそうだったとしても、既に手遅れじゃん!僕もう正ちゃんの手形でベッタベタだから!今迄僕にどれだけ触ってると思ってるの?」
「...だな。本当、今更だな」
くすくす笑いながら額と額を合わせてきた巫女に俺は聞いた。
「 これからあっちこっち触ってもいい?」
「ダメ。そんな事したら絶対そのままエッチするじゃん。正ちゃん2、3日は絶対安静って藤堂先生に言われたでしょ。」
「あいつが嫌がらせで言っただけかも知れないし、ちょっとだけ!」
尚も諦めない正ちゃんに僕はため息を吐く。正ちゃんは直ぐこれだ。まぁでも、この方が正ちゃんらしい。
「...藤堂先生がそんな事する訳無いでしょ。それに正ちゃんのちょっとだけって、結局ちょっとじゃ済まなくなるからだーめっ!!...3日経ったらね。」
「...3日経ったら何でも言う事聞いてくれる?」
「 えー、またそれぇー?」
うんざりした顔をしながらも、べたべたとくっついて離れない巫女都に、正太郎は3日後への淡い期待をした。
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