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「 調子はどうよ。あ、コレ、手土産。」
昼過ぎフラッと智が佐倉家を訪問した。智が差し出した袋の中身を見て正太郎は呆れる。
「おまえは馬鹿か。手土産がコンドームとかあり得ねぇだろ。ひゃっこいもん買ってこいよ、あちぃんだからよ...。」
「...しっかり仕舞いながら文句言ってんじゃねぇ。大体てめぇの為じゃねぇんだよ、節度を知らないおまえのせいで巫女ちゃんが辛い思いしねぇようにだ」
「懇切丁寧に掻き出してっから、心配御無用。」
正太郎と智の下品な会話の最中、居たたまれなくなり巫女都は俯いた。
「今日は折入って正太郎と巫女ちゃんに聞きたい事がある。」
さっきとは打って変わって、智は居住まいを直してそう聞いてきた。
「...んだよ、改まって。」
正座をして真剣な面持ちの智に、正太郎は訝しげに聞き、巫女都はキョトンと首を傾げる。
「...ぶっちゃけ、男同士って.....どうよ?」
「...どうよって言われてもなぁ。何?予定でもあんの?」
「...あるっちゃある。」
俺がへらへらしながら聞いたのに対し、智は殊更真剣に答えてきて、俺はけらけら笑う。
「おまえがねぇ...。まぁ、他は知らねぇけど、巫女はかなり具合良いよ。」
「 正ちゃんっ!! 」
ズバリ言う正ちゃんの言葉に僕は赤面するが、そんな僕にお構い無しに智くんが「巫女ちゃんはどう?」と聞いてきた。
「...僕は...正ちゃんしか知らないから...どうかとか...分かんない...」
「...イケる?」
「................うん。」
巫女の答えに智は考え込んでしまい、それを見た巫女と俺は顔を見合わせて首を傾げる。今日のこいつは意味不明だ。
暫くすると急に智がバッと土下座しだしたもんだから、俺も巫女も凄え驚いた。
「 頼む!! ...一回、見してくんね?」
「「 はあ!? 」」
声を合わせて驚いたものの、尚も土下座を続ける智に俺は言う。
「何考えてっか知らねぇけどお断りだ。大体、女とするのとそう違いねぇよ...。文明の利器を使って調べろ。」
「...んなの、とっくに調べたよ...。...ヤル側だったら全然問題ねぇんだけど、やられる側の感じが分かんねぇんだよ...。ゲイビ見ても胡散臭ぇし、マジでケツで感じるのか分かんねぇと足を踏み入れらんねぇ......。」
真剣に困った様に言う智に巫女都は感心した。
「相手の事までそんなに心配して優しいね!初めは痛いけど、ちゃんとしてあげたら大丈夫だよ?智君も...その、他の人とは...シタ事あるんでしょ?」
「...挿れる方はね。何分俺、処女なんで不安たっぷりなんですよ...。」
智の言葉に巫女都も正太郎もえ!?そっち!?と思い唖然として固まったが、そんな二人を見て智は眉を下げる。
「...だからこうして教えを乞いに来てるんじゃないですか...。挿れる側ならわざわざ聞きに来ねぇよ。」
「...........................。」
「 ぶっ、あははははっ!!どこのどいつだよ、おめぇのケツなんか使いてぇのっ?マジでウケるっ!」
智の言葉に巫女都は驚愕し、正太郎は大爆笑だ。
「 笑い事じゃねぇんだって!...マジで見してくんね? 友を助けると思って!この通り!!」
再び床に額を付ける程の低い土下座に舞い戻った智に、正太郎はハァとため息を吐くと口を開いた。
「...見ろっつったり、見せろっつったり、何でこう、頭の沸いてる奴らばっかなんだろうな...。...どうする巫女...?」
「 絶対無理っ!!」
即答の巫女都に智は尚も床に頭を擦り付けた。
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