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俺に会いたくないってあのお師匠様が言うなんて……。
もしかして俺の事嫌いになっちゃったのかな? でも別に俺は神宮を出てもちゃんと女形の仕事も修練もするし、お師匠様の弟子だって辞めるわけじゃ……。
「まぁ閉じ篭るんも数日やって。あのじいさん、鷹を溺愛しとるしそんな会いたない言うたかて無理無理。すぅぐ出てきよるわ」
ぐるぐると考えこんでいると、それを見た実お父さんがカッカッカッと大らかに笑いながらポンポンと頭を撫でてくれる。
「そういや鷹」
「はい?」
「お前芸能事務所に行って何がしたいんや。なんか決めとんのんか?」
「いえ、それはまだ……自分に何が合ってるのかもまだわからないから」
でもあえて希望を言うとするなら……そうだなぁ。
「今迄やった事がないような事に挑戦してみたいなぁとは思います。一番好きな事は舞を舞う事だけど、むしろ今はそれしか知らないから次はそれとは違う事をしてみたいなって」
遥みたいに色んなCMに出るようなタレントをしてみたいと思うし、トナミ兄さんみたいなアイドルもちょっとだけ興味あるし。
「まぁ貴文の事務所には美月がおるさかいなんやったらあいつに相談するんもええかもな。あいつは人の個性を活かすのがうまいからきっとお前にあったジャンルを教えてくれるはずやで」
「叔父さん、ですか?」
「おお。なんたってあいつは業界じゃ敏腕プロデューサーって有名やから。な、そうしぃな」
叔父さん、か……。
「はい、わかりました。相談……してみます……__」
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