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「こらこら斗真、そんな言い方じゃ相手方に失礼だよ」
そう柔らかく諌めの言葉を言いながらドアの間からひょっこりと顔を覗かせたのは、斗真と呼ばれた彼と全く同じ顔をした人物。同じ色をした赤茶の髪は斗真より少し長めのショートカット。そっくりの顔は優しげな微笑みを携えていた。
その人はツカツカと足音を立て部屋の中へ入ってくると、叔父さんの前に立ちペコリと一礼。
「すみません美月さん。兄が失礼しました。それで本題なんですが貴文さんはいますか? 今日こそは会わせて頂けますよね」
ニコニコと温和そうな微笑みをでそう問い掛ける彼に、叔父さんもニッコリと笑みを返し
「何度も申し上げておりますが、いません」
と、一言。
「そうですか……じゃあ仕方ありませんね。斗真、ちょっとこの人スマキにして捨ててきてくれる?」
いきなりそう言い捨てたかと思うといきなり叔父さんの胸ぐらを掴みあげたものだから、俺は半ば悲鳴じみた声をあげながらその人の腕をバッと押さえつけた。
身長差があったから抑えるというより抱き着いたと言う方が正しいけど。
「ちょっ……ちょっと待ってください!!」
「え?」
突然抱き着いた俺に彼も驚いた様に動きを止める。
「あっ、あの、叔父さんと貴方達に何があったのか俺はしりませんけど暴力はやめてください!!」
「なんだぁこのチビ。邪魔すんならお前もスマキにしてB突から紐なしバンジーさせんぞコラ!!」
ガンッと横の机を蹴りあげながらそう怒鳴られて、俺はビクリと身体をすくませながら「でも」と抱き着いたと腕の力を強める。
「で、でも、なんでも暴力で事を済ませるのはダメなことだとお、思う、し」
「お前の考えなんざ聞いてねんだよ。つかお前なに。関係ねぇ奴はすっこんでろクソガキ!!」
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