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「それに、アイドルって他の人より一つは何か抜きん出たものがないとダメだってトナミ兄さんが……俺そんなのないし」
「そんなの僕だってないよ。あ、でも喧嘩は得意かなぁ。斗真なんかある?」
投げられた質問に斗真が「うーん」と首をひねる。
「俺? 俺なぁ……あーまぁバイクの改造は得意だぞ。ああ、あとは喧嘩」
「喧嘩が得意ってあまり大きい声で言うのはどうかと思いますけど……」
呆れを含んだ声音でつっこめば斗真と優馬さんは再度顔を見合わせ
「ふっつーだよねぇ?」
「ふっつーだよなぁ?」
と見事なサラウンドで言ってのけたんだ。もちろんそんなサラリと返された言葉に俺も俺で返答が出来るわけでもなく……。
もう、なんか言うだけ無駄かも知れない……。
「とにかく僕はもう決めたから。ね、いいよね斗真?」
嫌とは言わせないよ、と満面の笑顔で付け加えられた言葉に流石の斗真もそれ以上言い返すことを諦めた様で。
「はいはい、リーダーの仰せのままにどうぞ____」
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