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腕の「ナニカ」と『化け物』
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びんのはへんを拾えば、それは思ってたより大きくてギリギリ手に収まるぐらいだった
試しに手の甲を切ってみる
「...っ」
いたい いつもよりいたくねぇけど..
...でも これなら──
じわじわと出てくる血を見れば、自然と口元が上がっていくのを感じる
やれる かくじつに おれの力は弱いけど
ついこのあいだ、じっけん?がせいこうしたとか言ってたし
この気持ちわるい目も手もそのじっけん?のせいこうってことだろ?
まだよく使ったことねぇけど、きっと..これなら......
「おい、何やってる!?」
大声で声をかけられれば現実に引き戻されるも、ギュッとびんのはへんを握り血が出るものの気にもならない
あぁ、やっと...
「..?...っ! おい、何やってる..っやめろ!!!」
ーグサッー
やっと..やっと、じゆうになれる
気持ちわるい手は、おれの高まる気持ちをかんじているかのようにどんどんきかいな形にへんかし、おれのしんちょうより少し高く赤黒い鎌にへんかした
おれのうでについていた「ナニカ」は、
おれの気持ちにえいきょうされているかのように人を冷たくすることができる「もの」にかわった
どんどん切りさいていって、
おれと同じような子どもはにがした
けどきっと、あの子たちはもう助からないだろう なんて考えていれば
残りはあと一人になっていた
「ひぃ...! ばっ、化け物..っ!!」
っ...? ばけもの、だと......
もとあと言えば...っ!
「もとあと言えば、てめぇらが作ったんだろうがっ!! そんな...っそんなてめぇらに言われたくねぇ..っ!」
少しだけ、泣きそうになった
でもすぐに、俺はびんのはへんをとっくにすて俺のうでについていた「ナニカ」をにぎり、そいつにふり下げた
ーグシャッ ー
イヤな音がした でも、それさえも今のおれは...
ー...ポター
気にも、ならなかった
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