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集合
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3人がたどり着いたのは職員駐車場だった。
「なんで学校外の神代さんがここの駐車場を使ってるんですか。」
「へ?俺、今日車で来てないよ~?ここに来たのは今からの足確保だよ足確保。」
へらりと笑い、奥で目立つ赤い高級車の窓ガラスを数回叩く。
すると、窓ガラスが下がりよく知る人物が苦い顔でこちらを見つめていた。
「颯、お前の考えはいい考えではないってことが改めて解った。」
「んなため息つくなって!!これから昼でも食いに行こうぜ!!」
そう言うと鷹司の意見など聞きもせず馨と棗を後部座席に押し込む。
「あっ!ちょっ!!!」
雪崩込むようにシートに座らされ馨は棗の下敷きになる。
「んぐぇっ…。」
「…わりぃ!馨、大丈夫か?」
棗がすぐ退いてくれ、なんとか落ち着くがその間に車が発進し逃げ道を失ってしまう。
(やな予感しかしない…。)
馨はなんとか起き上がり助手席で楽しそうに笑う神代を横目で睨み、棗の腕にしがみつく。
「……。」
棗も馨を落ち着けるように促し神代に何処に行くのかを聞いた。
「何処に行くんですか…。」
「んなもん決まってるさ?!!新のオススメカフェだ。」
「…俺は和食派だ。」
「んな硬い事言うなって!!知ってんだぜ~?お前が1人で珈琲片手に優雅に昼飯食べてるの。」
「……ちっ」
ハンドルを切りながら鷹司が舌打ちをする。
「鷹司先生との関係は…何なんですか?」
「お?番犬くんは知りたがりだね~…まぁ、唯一の親友ってどこだろうな。」
棗の質問に神代は腕を組み満足気に頷くが当の本人はうんざりした表情でアクセルを踏んでいた。
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