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夏休み 3
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某日 土曜
天気は清々しいほどの晴天、馨は項垂れるように日陰に腰掛けていた
(暑い…暑すぎる)
馨の数メートル先では友人の棗が爽やかな汗をかきながら他のメンバーと一緒にサッカーボールを追いかけている
ジリジリと照りつける太陽に苛立ちながらも馨は友人の試合を静かに見つめた
(よく動けるよな…あんなに)
楽しそうに動き回る棗の姿に馨は関心を持つ
そんな中、仕事の休憩がてら教職員達がグラウンドへとやってくるのが見えた
その中には鷹司の姿もあった
夏休み限定のスーツではない私服姿に見に来ていた女生徒達が黄色い悲鳴をあげて鷹司の元へと駆け寄る
「あー!鷹司先生だ~〜!!!」
「うそ~〜!!」
(今日は一段と耳に響く…)
「せんせーの私服とかめっちゃレアじゃん!!」
「どこのブランド〜?」
「後で教えるから、今は先生じゃなくてあっちに目を向けなさい」
「えぇ~〜!!ちょっとくらい別に大丈夫でしょ」
女生徒の褒め言葉に笑顔で返す鷹司に馨は少しだけイラつきを覚え近くにあったペットボトルを手に取ると一気に飲み干す
「……あつ」
口元の水滴を拭い一息つくとちょうど試合が休憩にはいった
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