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夏休み 5
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どんどん早くなる鼓動と赤らむ顔に馨は目を泳がせる
(知らない、あんな顔…)
また新しい一面を見てしまった
明らかに挙動不審になった馨を見て面白くなった鷹司は更なる追い打ちをかけてくる
「耳まで真っ赤だぞ?…熱中症なんじゃないか?」
「ち、ちかっ!!…離れてっ!」
目と鼻の先に鷹司の整った顔とα特有の香り、頬骨から耳辺りを触れられ馨の頭の中は沸騰するかの様な感覚になり鷹司と距離を少しでも開けるために空いてる片手で彼を押し返す
だがあっさりとその腕をキツく掴まれ、馨の力では振り解けなくなってしまった
(頭、クラクラする…やばいかも…)
馨の目は意志とは裏腹に段々と閉じてゆき、顔に触れている鷹司の大きな手に身を任せた
その行動が予想外だったのか鷹司が少しだけ驚いたかの様な顔をし馨に問う
「…お前、本当に熱中症なんじゃ」
そこで馨の記憶は途切れ、次に目が覚めた時は見慣れた保健室の天井だった
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