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熱中症と 2
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「白雪ってなんか肌の手入れとかしてるの?」
「めっちゃまつ毛長くね?遺伝?」
「マジで名前の通り白雪だよね~、美肌でうらやま」
「棗と幼馴染ってマ?」
彼女達の聞いてくることは大体がこんな感じで馨の思っていた女子のイメージとは真逆だった
容姿のこと、棗との関係、慣れない受け答えをしているのを笑って許してくれる彼女達
その話の中で鷹司をネタにしたりしたが個々の種別については触れてこなかった
「うちらとよゆーで話せんじゃん〜」
「……え?」
「もっと"僕に話しかけるんじゃない"って感じ全開でいるかと思ったから」
「うちらむしられると思ってたし」
馨も自然と彼女達の話に入れている事を不思議に思った
「まじ1年の時とか最近までクラスの触っちゃいけないものってイメージだったけど今日結構変わったわ〜」
「……人との付き合い…あんま得意じゃ、ないから…」
「今日話せてるからいけるっしょ」
そう言って笑う彼女達を見て馨も少しだけクラスに対する目を変えなくてはいけないのかもと考えた
「ほら、もうおしまいだ。白雪も病み上がりなんだから」
楽しく話しているところを鷹司が止めに入り女子達からのブーイングがかかる
「せんせーが白雪取られたからって嫉妬してる~」
「やば~〜!!」
ケラケラ笑う姿にため息をつきながらも保健室を出るよう言い、彼女達もそれに素直に従い保健室内は急に静かになった
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