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保健
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そう教えられたのは、中学で行った保健の授業だった
前に立つ保健の教師はクラスの奴らの笑い声や話し声を無視して授業を続けている
主に話しているのはΩについての話らしい
(……Ωね。みんなは知らないんだろうな。)
クラスの一部がΩとαだって事に…
気づかずに、発情期(ヒート)を迎えて病院で診察を受けて初めて自分がΩって知る
Ωなら誰でも通る道だ
番が見つかるまでの間、この発情期と向かい合わなければいけない。
何年かかるかもわからない運命の相手を見つける、お伽話みたいな設定
(…本当、滑稽。)
知っている知識を聞き流し、席から窓の外の寂しい枯れ木を見つめると頬杖をついてぼやいた
「……こんな身体、大っ嫌い。」
そう、俺はΩだった………
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