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救出
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鷹司に腰を持たれ、涙を絶え間なく流す馨に棗は眉間にしわを寄せた
「…っ、馨から離れて下さい。」
その険しい顔は一緒に過ごしてきた馨も初めて見る表情だった
「酷い顔だな…」
鷹司はそれに面白そうに笑い、馨の背筋を舌で撫でた
「ひっ!!…ぁ、う…ふぁっ」
馨は過剰な程、身体を跳ねさせ鷹司のシャツをこれでもかという位握る
「……っ」
快感を得る度に濃く甘い香りが鷹司と棗を襲う
「本当強いな…。なぁ穂高、お前に触られた時も白雪はこんな顔するのか?」
流し目で鷹司は聞くと、棗はグッと唇を噛み締めた
「そんな事関係ないです。…早く離してください。馨に薬飲ませないと」
「薬を飲ませるよりも、もっと簡単な方法があるじゃないか。…目の前にな」
鷹司がそう言うと棗は血相を変えて馨の腕を無理矢理引いた
「っぁ!!…なつ、…いた…ぃ」
呼吸のままならない馨が棗の掴んだ部分を見つめながら促す
「ご、ごめっ」
棗がハッとし、思わず掴んでいた手を離すと馨が膝から崩れ落ちる
「それはダメだろ。…ほら、立たせてやれよ」
鷹司は尚も楽しそうに頬を持ち上げ、2人のやりとりに命を下す
「せんせ…に、指図されたく…ない、です。」
馨が前を覆う髪の間から鷹司を睨み、何とかして立つ
「棗…行こ。っはぁ…薬、飲まなきゃ…」
「あ、あぁ…」
棗が馨の手を今度は優しく握り、ペースに合わせて部屋を出て行く
1人になった鷹司は天井を向きながら口角を吊り上げて笑う
「……あいつが俺の番ね。」
この日の古典の授業は、半分自習で終わった…
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