アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
放課後 5
-
「っ!」
ビクリと小さく肩が震える
それを見た鷹司はジャケットを脱ぐと破けたワイシャツの上からそれを羽織らせた
踏まれて汚くなったブレザーを拾い、口に入ったハンカチを取り出すと馨を抱きあげた
「ッ!?」
さも軽々と持ち上げる鷹司に馨は驚き固まってしまう
(…な、な何でこんなことっ)
頭の中を色んなことがぐるぐると巡る中、鷹司がそっと呟いた
「怖かったな。」
「……〜ッッ!!」
その言葉に、何かが切れたみたいに涙がこぼれ落ちる
何度も頷き、鷹司の肩をギュッと掴んで子供のように泣いた
彼の胸の中は何故だか暖かく安心が出来た
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
33 / 104