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効果 2
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「白雪、ブレザーとワイシャツ乾いた…ぞ」
乾燥し終えたブレザーを手に持ち、リビングへと戻ってきた鷹司が真っ赤な顔をし、こちらを見つめる馨の姿に唖然とした
どうやら昼に飲んだ薬の効果がきれたらしい…
馨は荒い呼吸を繰り返し、表情を蕩けさせては苦しそうにワイシャツの胸元を掴んでこちらだけを見つめている
「…っ!!」
思わず鷹司はたじろいだ
あまりにもその姿が妖艶で、触れたら自制すら効かない気がしたから
「く、すり…」
ぜーはーと、苦しそうな呼吸を繰り返す馨が小さな声でそう告げた
(……また薬か。)
自分に頼ってくれればいいのに…
番になれば、そんな思いしなくて済むのに…
心の何処かでそんな風に思ってしまう
すると、先程謝ったばかりなのに苛めてやりたいという感情が戻ってしまう
彼の鞄から薬の入った小さな袋を抜き取り、コップに入った水と共に馨の前に置く
「…くすり、はやっく…」
馨の座っているソファーからローテーブルまでは手を伸ばせば普通に届く
だけど、今の馨には難しい
自分を抑えることに精一杯…、第三者の手を借りないと薬など飲めもしなかった
「…薬飲みたいか。」
彼の言葉に何度も首を縦に振る馨
「生憎、俺も番がこんな姿なのになっているのに何もしないってのは…辛いものがあるんだよ」
鷹司は自分で水と薬を口に含むと、強引に唇を重ねた
「んんっ!?…っ、んく…っっ!!…はぁ…」
ゴクリと喉がなるのを確認すると、鷹司は馨の舌を吸いあげわざと音を立ててから唇を離した
「…っ、はぁ…っ…ぁ」
物欲しそうな瞳が鷹司を見つめては、離さない
「お前、それ無意識にやってるのか…」
目尻から溢れる涙を長い指で拭ってやると、馨はハッと目を見開き、すぐに顔をそむけた
そこまで過剰に反応されてしまうとかえって虐めたくなる
「何もしない…って、はぁ…っ、言った…」
「まぁな。…でも、そんなヤりたそうな顔されちゃな…」
自分ではどんな顔をしてるのか解らないから、馨は両手で顔を覆い、なるだけ平常の無表情へと戻ろうとした
「…俺と、1つ掛けをしないか?」
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