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賭け事
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思わぬ言葉が向かいから聞こえる
指の隙間から鷹司を覗くと、彼は真っ直ぐにこちらを見つめており、その瞳に目が奪われ、離せなくなってしまった
「期間は1年。お前が俺に惚れたらお前の負けだ。…3年の夏までお前が俺に惚れなかったら、俺はお前に手を出したりしない。」
容易な条件だがだからこそ難しかった
(……惚れたら負け。)
きっとそんな日は来ない
馨はいつの間にか顔の前の手を下に降ろしており彼だけを視界に入れていた
「…その、条件が呑めなかったら…どうなるんですか?」
「今ここでお前のうなじに噛み付いて無理にでも番にする。」
あまりにも無理矢理な回答に小さな悲鳴が口から出た
「…そんなの、無茶苦茶です。」
「だからこうやって条件を出したんだ。…どっちがいい」
無理に番にされるか、1年耐えるか…
答えは1つしかなかった
「その条件、受けます。」
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