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モヤモヤ 1
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馨は朝食を食べ終えると自室へと戻り、素早く着替えを済ませると抑制剤を飲み学校へと出掛けた。
棗がいない分何かと危険が多いため早めに家を出ては満員電車の時間を避ける。
椅子に座ることが出来、その後は何事もなくスイスイと学校近辺の駅までたどり着いた。
(にしても…)
昨日の事が頭から離れない馨は深いため息をついては足取りを重くさせた。
(またなにかされないといいな……)
通学路を歩く足に力を入れ直し、意気込むと馨は校門を通り抜けた。
「鷹司せんせぇー!!おはよ~!!」
「おはようございますだろ?…ったく。」
校門をすり抜けて数秒…、もっとも会いたくない奴の名前と声が耳に届く。
「鷹司せんせぇ、今日ね調理実習でカップケーキ作るんだけど、貰ってくれる?」
「あーずるい~!!私のも貰って~!!」
「解った。解ったから落ち着けって…そうだな~、昼なら職員室にいるからそこが今日の狙い目だな。」
「ホントぉ~?じゃあ、お昼ご飯食べたらすぐに行くね!!」
そんな女子達の黄色い声に馨はチラリと横を盗み見る。
そこには、女子達に囲まれて笑っている鷹司の姿があった。
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