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モヤモヤ 2
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(……。)
昨日自分にあんな条件を持ちだしたくせに…。そんな事を思いながら彼の横を通り過ぎると、向かいから聞き慣れた声が聞こえた。
「馨―!!ちゃんとこれたんだな!!」
「棗。…もう高校生なんだから、普通に来られるよ。」
バスケ部の助っ人なのか、ユニフォーム姿の棗がタオルで汗を拭きながら馨の元へとやってくる。
「電車、大丈夫だったか?混んでない時間に乗ったっておばさんから聞いたけど…。」
「うん。満員電車じゃなかったし、薬もちゃんと飲んだ。」
すると、棗の大きな優しい手が馨の頭の上にポンと優しく乗る。
「いい子いい子。」
「棗…だから子供じゃないって…。」
「昨日、鷹司の車から降りてきてたから心配だった。」
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