アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
惹かれる
-
「……はなして、下さい。」
誰もいない廊下を歩く鷹司に馨は言った。
「いいのか?降ろしても…」
「……ッッ」
正直、身体は火照るように熱く、目の前がふわふわし、降ろされたら立っていられなかった。
でもこれ以上この人に触れていたら自分の気が気じゃなくなりそうで怖かった。
「黙って担がれとけ。…その方が身のためだろ?」
(…何がさ。1番襲いそうなのはあんただろ。)
馨は余裕そうな鷹司を横目で睨んでは彼の肩に顔を埋め、ワイシャツを握りしめた。
(……落ち着く。)
落ちたらダメなのに…
好きな人を裏切りたくないのに…
「最悪だ…。」
惹かれてる自分が徐々に顔を覗かせはじめていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
53 / 104