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変わり者?
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(は、早く…帰らなきゃ。)
頭は動けと言っているのに…身体は言うことを聞かない。
「先生に直接受け取って欲しかったからお昼ずーっと待ってたのにぃー…。」
「ごめんな。先生も先生であいつの事が心配で…」
(こんな会話聞きたくない。嫌だ。)
「えー、あいつの何処が心配なの?棗もいっつも気にしてばっかりだし。」
「お前達、話したこととかないのか?」
「だって、…ねぇー?」
2人組の女子が顔を合わせて頷き合い、苦笑する。
「白雪、授業も体調不良だーってよく休むし何時も窓際の席で外ばっかり眺めてて何か怖いっていうか…」
「近づくな~ってオーラ凄いよね。」
「そうそう!!」
馨は最もの言葉に拳を強く握り締めた。
(近づいてほしくない。バレたくない。)
それを聞いた鷹司は自分の指で顎をなぞると小さく笑った。
「ははっ、お前達それだけあいつの事が気になるんだな。」
「は?なんでそうなるの?」
いきなり笑う鷹司に女子達は呆気にとられた声で答える。
「だって、興味とかがないのによくあいつが窓の外ばっかり見てるとか、近づくな〜って思ってるのが解るのかって思ったら面白くてな。」
「先生もいれば嫌でも解るって!!」
「俺はあいつの事が怖いとは思わないけどな。案外、子猫みたいで可愛いぞ。ま、野良の子猫みたいだけどな。」
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