アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
1学期 4
-
「颯(そう)、待つなら待合室にいろって言っただろ。」
「新が大事な友人ほったらかしでどこかに行くのがいけないんだろ〜?」
「職員会議なんだ。仕方ないだろう。」
目の前でよく解らない会話が繰り広げられ馨は1人置いてけぼりにされる。
「ほら、きちんと謝れよ。…折角注意しに来てくれてんだ。」
「いやー、さっきはごめんね~…。源氏時代の恋は報われないな〜って思って考えてたらいつの間にか寝ちゃってて…」
「いえ、別に…。」
「それで、起きたら目の前に綺麗な子がいるものだから源義経かと思ってさ!!!」
ハハハハッと豪快に笑う彼に鷹司は大きなため息をつくばかり。
「…悪い、こいつ昔からこうだから。」
「…は、はぁ…。」
馨は颯と呼ばれた男になんとも言えず鷹司に曖昧な返事をする。
「にしても君、色白いし細いね〜。それに…いい匂いだ。」
「おい颯、よせ。」
「……!!」
颯が立ち上がり馨の首元に鼻を寄せてき、思ったままの事を口にすると、それを止めるよう鷹司が自分の方へと馨を引き寄せた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
71 / 104