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ご対面
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「あっ、あの!!ちょっと何処に行くんですか!!」
「白雪姫の大事な番犬くんをお迎えに行くに決まってるだろ~!」
「な、棗です!!…あ、あんまり、走らないで下さい!」
どんどんと鷹司の姿が小さくなり、神代に手を掴まれた馨はそのまま自分のクラスへと連れていかれる。
幾ら離せと言っても神代は全く耳を傾けようとはせず、2人は帰りの支度を終え廊下に出ていた学生達の注目の的となった。
「君、クラスは?」
「なんでそんな事、聞くんですか…!」
「だって聞かなきゃ目的にたどり着けないし。」
「目的って!と、とりあえず離してください…!」
てんやわんやと騒いでいると、馨のクラスから騒ぎを聞きつけたのか棗が慌てて廊下へと出てきた。
「馨!!」
「棗っ…!!」
棗は駆け足でこちらに寄ってき、颯に掴まれていた手首を無理やり離すと馨を自分の後ろに庇う。
それを見て颯はまた楽しそうに笑うだけだった。
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