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26 怒りの理由
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ココside
あのままハルに手を引かれて息を切らして帰って来た。
「ちょ、っと…はぁっ、はぁっ…ハルどうしたの」
息を切らして膝に手を置いて呼吸をする背中に語りかける。
「……っ」
「なんでそんな怒ってるの…?オレ悪いことしたかな」
少しの沈黙が二人の空気を余計に重くさせる。
「言ってくれないとオレ、分かんないよ…また何かしちゃう………」
「じゃぁ、訊くけど…お前何で今さっき大我にあんなに触らせたんだよ」
こっちを振り向かないまま低い声だけが重たく響く。
「え……?」
最初何のことを言っているのか全く分からなかった。
触らせる?
何のこと?
どこでの話?
「な、何のこと?」
「シラ切るなよ。今さっき大我に撫でられて嬉しそうに笑ってたじゃねぇか…っ」
何のことを言っているのかやっと分かった。
それに対して怒っているとは思わなくて驚いた。
「俺にはそんな撫でたことねぇし、まず一緒にいてそんな風に嬉しそうな顔も見せたことねぇのに…」
急にハルが近づいてきて、壁際に追いやられる。
は、ハル急にどうしたの!?
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