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33 か、観察なんてしてないよっ!?
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ココside
ハルはいつでもクールだ。
夜寝るときもクールで、朝起きてもクールだ。
ハルが目を瞑っているところを横からじーっと見るのが好き。
長いまつ毛と、綺麗に引かれた切れ長の目…
肌も綺麗で顔もシャープでどこからどう見ても非の打ち所がない。
その顔に見合うような高い鼻。
そして、ふっくらとした薄くてそんなに紅くない、桃色の唇。
あ……あの唇でキスされたのか…そう思うと顔がかっと熱くなる。
「何見てんだ、早く寝ろよ?いつもみたいにもぞもぞしないのか?」
「な…っそ!」
目を瞑ったまま声角を上げて呟く。
目を瞑ってるのにオレの行動が分かるなんて、ハルにすごく見透かされてる。
「来ないのか」
「い、行かない…」
それがまた堪らなく恥ずかしくて、なんか悔しくて、くっついて寝ないと言い張った。
「ふーん」
「ね、寝ないもん」
「そうか、それは残念だ」
ハルはわざとしく告げた後、背を向けた。
お、怒ってないかな?
後から少し心配になって来た。
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