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42 境界線がなくなった日3
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遙side
講義が終わってから、大我と大輝らに飲み会に連れていかれた。
しかも、思っていたよりも大学からかなり遠かった。
電車に揺られながら、飲み会に参加したことを心底後悔する。
「はぁーあっ!」
なんとも言えない気持ちに、わざとらしく特大のため息をついた。
「なんだよ遙はー帰りたいのは分かるけど、今日は約束してたよね!?」
「あー、うん」
「今日はなー、かわええ子来るから楽しみにしとけよッ」
「んー…興味ない」
「ちょっと大我、可愛い子とか言わないでよ。後からどうなっても知らないよ?」
一瞬、大輝の目がギラついたのを俺たちは見逃さなかった。
どちらからともなく口を噤み、大人しく電車のガタゴトという音だけ聞いていた。
何で俺まで悪寒を感じるんだ。
思っきりとばっちりじゃねえか。
あぁ…帰りたい。
今頃アイツは飯でも食ってんのかな。
ちゃんと食べてんだろなぁ?
少し気を抜くと、いちいちココのことが気になって仕方がなかった。
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